【確認テスト付き】イスラム史(高校世界史)|地図で16世紀までの流れをはじめからわかりやすく解説

「イスラム史に出てくる王朝の位置が複雑で分からない。」

「何世紀にどのイスラム王朝があるのか分からない。」

「教科書だけの勉強では難しい。」

大学入試に必ず出ると言える「イスラム史」。

その中で完璧に覚えられている人が少ないのが、

イスラム史のそれぞれの王朝の位置です。

「ファーティマ朝が出来た時のイスラム王朝は?」

と聞かれたら、

困りませんか?

あまちゃん
先生
あまちゃん 先生

地図でひと通り確認するだけで、一撃で理解できます!

そこでこの記事では以下の内容について解説します。

  • 6cのイスラム
  • 7cのイスラム(正統カリフ時代)
  • 7cのイスラム(ウマイヤ朝)
  • 8〜9cのイスラム
  • 10cのイスラム
  • 11cのイスラム
  • 12cのイスラム
  • 13cのイスラム
  • 14cのイスラム
  • 15cのイスラム
  • 16cのイスラム

最後にはイスラム史をより深く定着させる確認テストもあるので、是非最後までお読みください。

6cのイスラム

イスラム史始まりの場所“メッカ“が栄えるようになったのが、

6世紀後半から始まった“ササン朝ペルシア“と“ビサンツ帝国“の戦争により、

東西を結ぶ“オアシスの道“が両国の境界で途絶えたことになります。

結果、アラビア半島西部を経由するようになり、

“メッカ“の大商人が中継貿易で莫大な利益をあげるようになったのです。

イスラム教創始者のムハンマドは布教活動すぐに

当時多神教だったメッカの大商人たちの迫害を受けて

1度メッカを去るも、

630年にメッカを征服し、イスラム教徒の共同体“ウンマ“を建設します。

7cのイスラム(正統カリフ時代)

ムハンマド死後、後継者の“カリフ“が共同体の指導者から選出された“正統カリフ時代“に

“ササン朝ペルシア“を破り、ビサンツ帝国から、シリア・エジプトを奪います。

4代目カリフの“アリー“が暗殺された後、アリーと敵対していた

シリア総督の“ムアーウィア“がウマイヤ朝を創始し

7cのイスラム(ウマイヤ朝)

ウマイヤ朝は北アフリカを征服し、イベリア半島まで領土を拡大しました。

8〜9cのイスラム

ウマイヤ朝の後は、アッバース朝がイスラーム社会を支配し、

ウマイヤ朝はイベリア半島に逃れて後ウマイヤ朝を建国します。

アッバース朝は東の方では中国王朝の唐と争いました。

10cのイスラム

10世紀に入ると、アッバース朝の勢いは落ち

イラン人の軍人政権のブワイフ朝に支配権を奪われます。

またエジプトには“ファーティマ朝“が誕生し、

このファーティマ朝とイベリア半島の後ウマイヤ朝がそれぞれ

後継者“カリフ“を名乗り、1時代に3人もカリフがいる時代になりました。

また東アフリカでは10世紀以降、マリンディなどの海港都市が繁栄します。

アッバース朝が栄えた9世紀後半にはトルコ人が騎馬戦士として

採用され始め、トルコ人の勢いは増していました。

11cのイスラム

11世紀に入るとトルコ人のイスラム王朝として“セルジューク朝“が誕生しました。

セルジューク朝はビサンツ帝国に対しての圧迫を増していき、

これが原因で十字軍がキリスト教側から誕生したのです。

12cのイスラム

12世紀に入るとセルジューク朝の勢いは落ち、

エジプトではアイユーブ朝が強大化します

13cのイスラム

13世紀は世界的にモンゴルの時代であり、アッバース朝はモンゴル人の“フラグ“によって滅亡します。

またエジプトに出来た“マムルーク朝“はモンゴル軍を撃退すると共にアーバース家の一員をカリフとしてカイロで擁立し、“メッカ“と“メディナ“の両聖都を保護下におさめています。

またインドでは奴隷王朝から始まるイスラム政権(デリー=スルタン朝)が誕生します。

14cのイスラム

14世紀末にはティムール朝が誕生し、当時出来て間もなかった

オスマン帝国を1度衰退させています。

オスマン帝国は国力を回復し、ビサンツ帝国を滅ぼします。

15cのイスラム

東南アジアでは、マラッカ王国の国王がイスラム教に改宗したことにより、東南アジアのイスラム化が本格化します。

オスマン帝国はエジプトのマムルーク朝を滅ぼして、“メッカ“と“メディナ“の両聖都の保護権を獲得すると共に、1538年のプレヴェザの海戦でスペイン・ヴェネツィア連合軍を破り、地中海の制海権を獲得します。

16cのイスラム

この時インドではムガル帝国が誕生し、イランではサファヴィー朝が誕生しました。

【確認テスト】各時代のイスラム史を覚えよう!

こちらでは、イスラム史のはじめ〜16cまでのイスラムの各王朝がどうだったのか?を覚える問題を5題出題します。

あまちゃん先生
あまちゃん先生

アウトプットをして知識を定着させましょう!

【問題1】

イスラム史始まりの場所“メッカ“が栄えるようになったは、

6世紀後半から始まったどことどこの戦争からになりますか?

解答

答えは、サンツ帝国ササン朝との戦争からになります。

【問題2】

8~9cのイスラム世界で中国王朝”唐”と争ったことのあるイスラム王朝は?

解答

正解は、アッバース朝です。

【問題3】

1つの時代に3人もカリフいた10cのイスラム世界。

カリフを名乗ったそれぞれのイスラム朝は?

解答

緑の後ウマイヤ朝。赤のファーティマ朝。青のアッバース朝がそれぞれカリフを名乗ったのです。

【問題4】

13cのイスラム世界で、アッバース朝を滅ぼしたモンゴル系のイスラム王朝は?

解答

イル=ハン国です。

【問題5】

16cに最盛期を迎えたこの3つのイスラム王朝は?

解答

紫のオスマン帝国。青のサファヴィー朝。緑のムガル帝国が16cに栄えたイスラム王朝です。

【動画で一撃攻略!】イスラム史完全攻略

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